トランプ氏政策で利上げペース速まる? FOMC指摘

米国の中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会(FRB)は4日、1年ぶりの利上げに踏み切った先月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録要旨を公開した。議事録要旨によると、トランプ次期米大統領が掲げる財政刺激策により、ほぼ全員の参加者が「景気見通しが上ぶれするリスクが高まった」として、想定より利上げのペースが速まる可能性があるとの見方を示していた。

一方で、トランプ氏の政策の詳細がわかっておらず、参加者の多くが先行きの不透明さに警戒感を示した。参加者の多くは「政策の不透明感が、利上げの道筋についての市場との意思伝達をより難しくした」として、トランプ氏の政策を注意深く見極める必要があるとの見方を示していた。

FRBは2015年12月に約9年半ぶりの利上げに踏み切った後、先月1年ぶりに政策金利を引き上げた。昨年9月時点で「年2回」とみていた今年の利上げペースを、前回の会合で「年3回」に引き上げた。トランプ氏が公約する減税やインフラ投資が実行されれば、景気が過熱する可能性があるからだ。

市場が予想する「3月利上げ」の確率は約2割、「6月までの利上げ」は約7割となっている。(ワシントン=五十嵐大介

ASAHI.COM

Rating 3.00 out of 5

No Comments so far.

Leave a Reply

Marquee Powered By Know How Media.