文化財防火デーに誓う虹 奈良・法隆寺で訓練

 文化財防火デーの26日、奈良県斑鳩(いかるが)町の世界遺産法隆寺で法要と防火訓練があり、消防署員らが境内の池から一斉に放水した。

防火デーは1949年1月26日、世界的な傑作とされる法隆寺金堂の仏教壁画が火災で焼損したことをきっかけに制定された。

この日は金堂で法要を営み、焼損した壁画や柱を保存する収蔵庫で、大野玄妙(げんみょう)管長ら僧侶が読経。その後に防火訓練を実施した。大野管長は「今年で68年たつが、風化させず、気をゆるめず、いっそう心を込めて文化財保護に取り組む思いを新たにした」と話した。

焼損壁画をめぐっては、法隆寺が2015年から、劣化の有無や最適な保存環境などを探る初の科学的な総合調査を文化庁と朝日新聞社の協力でスタート。現在、収蔵庫内の環境調査を進めている。(栗田優美)

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