「かわせみ やませみ」出発進行! 熊本走る新観光列車
JR熊本駅を出発する直前の「かわせみ やませみ」の始発列車。出発の合図を出すため、くまモンも姿を見せた=4日午前7時9分、熊本市、沢田紫門撮影
熊本県内を走るJR九州の新しい観光列車「かわせみ やませみ」が4日、運行を始めた。出発式があったJR熊本駅のホームは早朝にもかかわらず乗客や見物客でにぎわった。
昨年4月の熊本地震で大きな被害が出た熊本県の蒲島郁夫知事は「復興のシンボルとして成功してほしい」と出発式であいさつ。テープカットの後、熊本駅の藤高尚樹駅長とくまモンの合図で午前7時12分、始発列車がゆっくりと走り出した。
定員70人の2両編成で、青が「かわせみ」、緑が「やませみ」。内装に地元の木材を使い、球磨(くま)焼酎が飲めるバーコーナーもある。熊本―人吉間を約1時間半で結び、毎日3往復する。鹿児島市から見物に来た公務員の伊藤えりなさん(37)は「自然とすごくマッチする」。長男隼明(しゅんめ)くん(6)も「かっこよかった。シンボルマークがかわいくて好き」と喜んだ。
一方、熊本地震の影響で熊本―新八代の一部区間で徐行運転を続けていた九州新幹線は4日のダイヤ改定で通常運行に戻った。(沢田紫門)
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