朴氏罷免、北朝鮮で異例の速報 国営メディアが2時間後

朝鮮中央通信は、韓国憲法裁判所による朴槿恵(パククネ)大統領罷免(ひめん)の宣告から2時間あまり経った10日午後1時半過ぎ、「ソウルからの報道によれば、10日に弾劾(だんがい)を宣告した」と報じた。北朝鮮の国営メディアが短時間で国外の情勢を伝えるのは異例。同通信は朴氏について「今後、一般犯罪者として本格的に捜査を受けることになる」とも伝えた。

一方、韓国の黄教安(ファンギョアン)首相(大統領権限代行)は10日、憲法裁判所の決定を受けて韓民求(ハンミング)国防相に電話し、北朝鮮の軍事挑発を警戒し、万全の態勢を維持するよう指示した。韓国軍合同参謀本部は同日、作戦指揮官らが参加したテレビ会議を開き、警戒態勢の維持を確認した。

また、尹炳世(ユンビョンセ)外相も同日、韓国の在外公館に対し、韓国の従来の外交政策を維持する方針を相手国に伝えるとともに、北朝鮮問題への協力を呼びかけるよう指示した。(ソウル=牧野愛博)

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