象の鼻に当たり飼育員死亡 アドベンチャーワールド
飼育員が死亡した象エリアのおり=12日午後0時30分、和歌山県白浜町、藤井満撮影
12日午前9時15分ごろ、和歌山県白浜町の観光施設「アドベンチャーワールド」で、タイ国籍の飼育員ウィッチャイ・マディーさん(37)が象の振り回した鼻に当たり、おりの柵などに頭を強く打って、約1時間後に搬送先の病院で死亡した。死因は脳挫傷だった。県警は安全管理に問題がなかったか調べている。
県警白浜署や施設によると、事故があったのはアジア象2頭を飼育する「ゾウふれあい広場」。ウィッチャイさんはもう一人の男性飼育員(53)と一緒に、おり(縦19メートル、幅6メートル、高さ3メートル)の中で、メスの「ラリー」(40歳、3・5トン)の体を横たえ、水をかけてブラシで洗っていたという。すると、ラリーがいきなり立ち上がって鼻を振り回し、ウィッチャイさんを金属製のおりの柱(直径約15センチ)に押しつけるなどしたという。
事故当時は開園時間前で、来園客は周囲にいなかった。
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