「ウィンドウズ」狙ったサイバー攻撃 被害100カ国に
米マイクロソフト(MS)の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を狙った大規模なサイバー攻撃が12日起き、被害は欧州を中心に世界約100カ国・地域に広がっている。
攻撃が最初に確認されたのは、英国の国営医療制度「国民保健サービス」(NHS)のコンピューターシステムなど。英BBCによると、イングランドとスコットランドの約40の医療団体で患者情報へのアクセスや診療予約の管理ができなくなった。
英PA通信などによると、被害は「ランサム(身代金)ウェア」というウイルスによるもので、メールの添付ファイルを開くなどしてコンピューターが感染するとデータが凍結され、解除するカギと引き換えに金を要求される。感染したコンピューターごとに300ドル(約3万4千円)相当の仮想通貨ビットコインが要求され、「3日以内に支払いがないと金額を倍に、7日以内に支払いがないとデータファイルを削除する」と脅しているという。
米セキュリティー会社によると、攻撃は主にロシア、ウクライナ、台湾などを狙っているが、被害が大きかったのがイングランドやスペインなど。日本も攻撃の対象になった模様だ。
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