組員から電話「今から行く」 みかじめ料、ダルマも売る
「今から行くから」
銀座のクラブ経営者には毎月決まった日に組員から電話が入り、今も月5万円を現金で渡している。
以前は引き換えに、この暴力団と関係がある右翼団体名義の領収証を受け取った。店でのトラブルを防ぐため組員が定期的に巡回に来て、店に飾る花のリースも酒の仕入れも、指定された店を使ったという。
銀座の場合、20~30坪程度の店なら賃料だけで月100万円を超えることもある。「景気に関係なく銀座の客は金を使う。店にとって5万円はたいした金額じゃない。昔からの付き合いだから」
暴力団はこのほか、クラブを訪れる客の車を預かる「ポーター」と呼ばれる担当者や、そのまとめ役からもみかじめ料を集めているという。
銀座以外でもみかじめ料は存在する。
都内の繁華街で複数の飲食店を経営する男性は、携帯電話を暴力団組員から連絡用に渡されている。毎月の利用料は男性持ちだ。
呼び出されて会う場所は喫茶店やビルの入り口、路上など様々。1店舗につき、「顧問料」として月5万円を手渡している。お盆や正月には店に飾るダルマを5万円で買わされる。
ASAHI.COM