ニホンライチョウ、人工繁殖でヒナ誕生 19年ぶりに
17日夜に孵化したニホンライチョウのヒナ(富山市ファミリーパーク提供)
富山市ファミリーパークは、国の特別天然記念物のニホンライチョウの人工繁殖事業で産まれた卵から、ヒナ2羽が孵化(ふか)したと18日発表した。人工繁殖の卵の孵化は、1998年に大町山岳博物館(長野県大町市)であって以来、19年ぶりという。
ニホンライチョウは生息数の減少で絶滅の恐れがあり、環境省と日本動物園水族館協会が2015年から連携して人工繁殖に取り組んでいる。北アルプス・乗鞍岳(長野、岐阜両県)周辺で採取した卵から育ったニホンライチョウを、同パークと同博物館、上野動物園(東京都台東区)の3カ所に分けて飼育している。
今年5月下旬に同パークで育てているメスが初めて産卵。有精卵と確認された卵2個から17日午後11時15分と同41分にヒナが孵化した。いずれも体長約6・5センチで体重は17・1グラムと15・6グラム。顔を上げて鳴くなど健康状態は良く、性別は卵の殻のDNA検査で約1カ月後に判明するという。
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