「紅の豚」の飛行艇だ 水陸両用機で遊覧飛行、人気
ジブリアニメ「紅(くれない)の豚」に登場する飛行艇に似た水陸両用機を使った瀬戸内海の遊覧飛行が人気だ。運航する広島県尾道市の航空会社は、陸上と水面の両方で離着陸できる特性を生かし、この夏、島根と鳥取にまたがる中海周辺でも遊覧飛行を始める。その小回りの良さから、将来は山陰や四国などを結ぶ飛行も考えている。
しまなみ海道にほど近い尾道沖の瀬戸内海。穏やかな水面に、島々の上空を巡ってきた1機の水陸両用機が滑るように着水した。
尾道市の「せとうちSEA(シー)PLANE(プレイン)S(ズ)」社が運航し、1日4~6便、瀬戸内海に浮かぶ因島や生口(いくち)島といった島々の周辺を約50分かけて遊覧飛行する(大人1人3万2千円など)。
同社の所有機体は5機。全長10・4メートルの機体に水上を滑走するためのフロート(浮き具)が付いているのが特徴だ。1機は、映画「紅の豚」を手掛けたスタジオジブリの宮崎駿監督と鈴木敏夫プロデューサーがデザインした真っ赤な機体。イタリア語で「赤い翼」を意味する「ラーラ・ロッサ」と名付けられた。ネット上では「めちゃくちゃカッコ良かった」「乗ってみたい」といった書き込みも目立つ。
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