関空地下通路「腰まで水」 わき出る潮水、下がらぬ水位

写真・図版浸水した第1ターミナルビルの地下通路。4日夜からポンプ車で吸水作業を続けている=2018年9月5日午前10時50分、関西空港、坂東慎一郎撮影

台風21号が西日本を通過して一夜明けた5日、高潮で冠水した関西空港では、暴風雨の傷痕が至る所に残っていた。

第1ターミナルビルの地下通路は、5日午前も浸水したままだった。4日夜からポンプ車で吸水作業を続けているが、「ひどいところは、まだ大人の腰辺りまで水がある」と作業員は言う。滑走路などから流れてきたとみられる潮水がわき出ているといい、「2時間で数センチしか水面が下がらない」と途方に暮れていた。

ターミナルビルに隣接する関西エアポートのビルでも、外壁のガラスが割れ、屋内のガラス扉も破れて破片が廊下に散乱していた。地下1階の受付の部屋は、10センチほど水がたまったままだ。

航空機の駐機場から第1ターミナルビルに入る1階搭乗口も、窓ガラスが割れているところがあり、破片が散らばっていた。建物の壁面パネルも外れ、配線などがむき出しの状態になっていた。地面にはパネルのかけらが散らばっていた。(五十嵐聖士郎)

ASAHI.COM

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