Archive for the ‘News’ Category

駅のホームで強制性交 社会は痴漢と向き合ってきたか

martedì, Giugno 23rd, 2020
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大阪メトロ御堂筋線中津駅のホームの壁に貼られたメモ。事件への悲しみや社会への憤りがつづられていた=2020年2月初旬、読者提供

1年前、大阪メトロ御堂筋線中津駅(大阪市北区)のホームで、女性への強制性交事件が起きた。電車内の痴漢行為がエスカレートした犯行とされる。1日に120万人が利用するこの路線では約30年前、痴漢を注意した女性が逆恨みされてレイプされる通称「御堂筋事件」があり、女性たちが対策強化を求める声を上げ続けていた。痴漢という犯罪に日本社会は真剣に向き合ってきたのだろうか。

 事件は今年1月末、大阪府警が公表して明らかになった。4月の一審・大阪地裁判決などによると、長谷川仁被告(42)は昨年6月23日午後3時ごろ、面識のない女性(当時18)に対し、電車内で背後から痴漢行為に及び、中津駅で降車後にホーム上で体を押さえつけて口腔(こうくう)性交を強いたとされる。判決では、ほかにも昨年5~7月、大阪市内の電車内などで当時17~22歳の女性4人に強制わいせつや痴漢行為を繰り返したと認定し、強制性交罪などで懲役8年(求刑同9年)を言い渡した。被告は判決を不服として控訴した。

悲しみ、憤りつづったメモ、一晩ではがされた

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「舌ブラシ」が品薄に 新型コロナで衛生意識アップ?

martedì, Giugno 23rd, 2020

 舌ブラシをはじめとした「舌クリーナー」の需要が急増している。口臭や病気の予防に使われるが、新型コロナウイルスの感染拡大で衛生意識が高まり、細菌を抑える機能に注目が集まっていることが背景だ。

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拡大するSHIKIENの舌クリーナー「W-1」=同社提供

 舌クリーナーで国内トップシェアを持つというSHIKIEN(シキエン)(新潟市)は、2月と3月の売上本数が前年同月の5倍に跳ね上がった。

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二階氏「ダーウィンも喜んでいる」 進化論の誤用問われ

martedì, Giugno 23rd, 2020
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政府与党協議会に臨む自民党の二階俊博幹事長=2020年6月16日正午、国会内、岩下毅撮影

自民党広報のツイッターアカウントが、ダーウィンの進化論を誤用した言い回しを使って憲法改正の必要性を訴えたことへの批判が出ていることについて、自民党二階俊博幹事長は23日の記者会見で「何を言っても、そういうご意見が出るところが民主主義の世の中であって、この国の良さだ。おおらかに受け止めていったらいいんじゃないか」と語り、党側のツイートを問題視しない考えを示した。

 進化論を改憲論議に絡めたことを肯定的に受け止めるのかとの問いには直接答えず、「ダーウィンも喜んでいるだろう」とも述べた。

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コロナ禍でも訪れる沖縄・平和の礎 次世代に伝えるため

martedì, Giugno 23rd, 2020
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大阪府出身の戦没者として「平和の礎」に刻まれた父の名前に手を合わせる男性=2020年6月19日午前11時37分、沖縄県糸満市の県平和祈念公園、藤原慎一撮影

 沖縄戦から75年。コロナ禍の今年は、県内各地の追悼式や慰霊祭は規模縮小や中止を余儀なくされた。人との接触を避けなければならない中で、家族や友人をどのように悼むのか。毎年慰霊の日の23日朝に取材をしてきた「平和の礎(いしじ)」にこの1週間、記者たちが通い、訪れる人たちの姿を見つめた。

 黒い御影石が波打つように広がる。沖縄本島南端に立つ「平和の礎」には、県出身者や日米両軍の兵士ら24万余の名前が刻まれている。

 1週間前、16日昼過ぎ。強い日差しが降り注ぐなか、マスク姿の人が杖を手に歩いていた。上地徳於(とくお)さん(86)。今年新たに刻銘された30人のなかに父がいる。「上地戸那(とな)」。名前を見つけると、たしかめるように何度もなぞった。

 戸那さんは宮古島市で農業を営んでいた。イモ、大豆、サトウキビ。なんでもつくれる自慢の父は1944年、日本軍の飛行場建設に従事中、デング熱に感染し死亡した。49歳だった。

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母はあなたを殺さずに… 慰霊の日、高校生が詠む沖縄戦

martedì, Giugno 23rd, 2020
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高良朱香音さん=2020年6月19日午後、那覇市の首里高校、国吉美香撮影

沖縄は23日、沖縄戦の戦没者を悼む「慰霊の日」を迎えた。糸満市摩文仁(まぶに)の県平和祈念公園では正午前から、コロナ禍により規模を縮小し、沖縄全戦没者追悼式が開かれる。式で読み上げられる「平和の詩」。戦後75年の今年、県内の小中高校生ら計1119作品から選ばれたのは、沖縄県立首里高校3年の高良(たから)朱香音(あかね)さん(17)の詩「あなたがあの時」だ。

 〈「懐中電灯を消してください」/一つ、また一つ光が消えていく〉

 詩は、2年前に平和学習で経験した、壕(ごう)の中での情景から始まる。

 〈真っ暗になったその場所は/まだ昼間だというのに/あまりにも暗い/少し湿った空気を感じながら/私はあの時を想像する〉

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39歳、コロナ失業で餓死しかけた 高い行政支援の壁

martedì, Giugno 23rd, 2020
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生活保護受給決定の通知を見つめる男性=2020年6月11日午前11時3分、茨城県、伊藤良渓撮影

「悪いけど、きょうで辞めてくれないか」

 製菓工場で梱包(こんぽう)の仕事をする茨城県内に住む男性(39)は3月中旬、上司から解雇を告げられた。新型コロナウイルスの影響で会社が打撃を受けていた。時給850円の非正規職で2月に転職したばかり。貯金はゼロ。途方に暮れた。

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検察庁法改正、いったん廃案へ 定年延長の修正検討も

mercoledì, Giugno 17th, 2020
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官邸に入る安倍晋三首相=2020年6月17日午前9時55分、首相官邸、内田光撮影

検察幹部の定年延長を政府の判断で可能とする検察庁法改正案について、政府・与党はいったん廃案とする方針を固めた。次の国会で法案を出し直して成立を図る方針だが、幹部の定年延長を定めた特例規定について法案修正を検討する。

 同法改正案など複数の法案を一本化した国家公務員法改正案について、継続審議の手続きを行わない。17日に通常国会が閉会するため、そのまま廃案になる。

 検察庁法改正案は、政府に都合の良い検察幹部をポストにとどめることができるようになるとして、強い批判を浴びた。ツイッター上では「#検察庁法改正案に抗議します」という投稿が相次ぎ、元検事総長を含む検察OBも反対を表明。政府・与党は先月、衆院内閣委員会での採決を見送っていた。

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生命の必然、ロゴスでは抵抗できない 福岡伸一さん寄稿

mercoledì, Giugno 17th, 2020
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福岡伸一さん

寄稿 青山学院大学教授・生物学者の福岡伸一さん

自然というもののありようをいま一度、きちんと考えてみたい。「新しい生活様式」推奨策のため、夏も近いというのに、海や山に行くのが憚(はばか)られるようになってしまった。でも、“自然”は私たちのごく身近にある。といっても近所の公園のことではない。私たちのもっとも近くにある自然とは自分の身体である。

 生命としての身体は、自分自身の所有物に見えて、決してこれを自らの制御下に置くことはできない。私たちは、いつ生まれ、どこで病を得、どのように死ぬか、知ることも選(え)り好みすることもできない。しかし、普段、都市の中にいる私たちはすっかりそのことを忘れて、計画どおりに、規則正しく、効率よく、予定にしたがって、成果を上げ、どこまでも自らの意志で生きているように思い込んでいる。ここに本来の自然と、脳が作り出した自然の本質的な対立がある。前者をギリシャ語でいうピュシス、後者をロゴスと呼んでみたい。ロゴスとは言葉や論理のこと。

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合成指摘の富士山、撮影者「規定に反せず」 取材に説明

mercoledì, Giugno 17th, 2020
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山梨県忍野村のホームページに掲載されている今年のグランプリ賞作品=2020年6月16日

山梨県忍野村の「富士忍野グランプリフォトコンテスト」で、今年のグランプリ(最優秀)賞に輝いた朝焼けの富士山頂の上に満月がある写真に「合成だ」との指摘が出ている問題で、撮影者の男性は16日、朝日新聞の取材に「月は富士山の近くにあった。多重露光による作品で、(合成や加工を禁止する)コンテストの規定には反していない」と説明した。

 村観光産業課の担当者は取材に、撮影者が「撮影当日、月は富士山頂に沈まなかった。多重露光で撮影し、カメラ内の技術で作った」と話していたことを明らかにした。

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仙台上空に謎の白い物体 「UFO?」ネットでも話題に

mercoledì, Giugno 17th, 2020
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仙台市の南西部の上空に浮かぶ、気球とみられる白い物体(仙台市天文台提供)

 「あの物体はなに?」。17日午前、仙台市の上空で白い物体が浮いているとの目撃情報が相次いだ。ネットやSNSでも「仙台上空に未確認物体!」「UFOだったりして」などと話題を呼んでいる。

 午前7時ごろ、同市青葉区でも、球体が目視でき、ワイヤのようなものが伸びているように見えた。動きはほとんどなく、ゆっくりと青空を漂っていた。

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