ガッキー、紅白で照れ笑い 恋ダンス「やるしかない」
審査員席で「恋ダンス」の振りをする新垣結衣さん(中央)=31日、東京都渋谷区のNHKホール、林敏行撮影
記者レビュー
大みそかのNHK紅白歌合戦は、NHKホール舞台裏の通路のテレビで見た。出番を終えて楽屋に戻る人に感想を取材、さらに「予定外の事態」に備えるためだ。幅5メートルほどの狭い通路は、入退場する出演者とスタッフや記者でごった返していた。
紅白には、その年話題になった人が集まる。大活躍のピコ太郎さんは出演者どうしの記念撮影でも一番人気。星野源さんの「恋」でゲスト審査員の新垣結衣さんが「恋ダンス」の振りをしたときには通路もひときわ沸いた。終了後、もみくちゃになりながら新垣さんを追うと、「カメラが目の前に来たので、そうなったらやるしかない、と」。照れくさそうに答えるガッキーは可愛かった。5時間立っていたかいがあった。
「恋ダンス」以上に報道陣が騒然としたのは紅白の勝敗。視聴者と会場の審査では白組が圧倒したのに、紅組が勝った。司会の有村架純さんは、「白が勝つと思ったので、理解するのに時間がかかった」。審査員の大半が紅組に投票したためで、記者は確認に追われた。生放送は何が起こるかわからない。
ただ「予定外の事態」は起きなかった。それは、SMAPの登場。出場辞退の発表後も、どう穴埋めするかを含め、最後まで話題の中心だった。不在であるがゆえに、その存在の大きさを感じた。(滝沢文那)
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