線路脇に8メートルの穴 東海道線で一部運転見合わせ
復旧作業が続く東海道線の現場。線路部分からバラストが崩れ落ちていた=11日午前9時29分、愛知県岡崎市、吉本美奈子撮影
11日午前1時20分ごろ、愛知県岡崎市のJR東海道線岡崎―西岡崎駅間の上り線で、線路脇に長さ約8メートル、幅約7メートル、深さ最大1メートルの穴が見つかった。復旧作業のため、上下線ともに豊橋―刈谷駅間で始発から運転を見合わせ、名鉄への振り替え輸送を行った。午前7時前に豊橋―蒲郡駅間は再開したが、全線復旧は午後3時ごろの見通し。
JR東海によると、現場は西岡崎駅の東約700メートルにある鹿乗(かのり)川にかかる橋の付け根付近。陥没により、盛り土の上に敷き詰められたバラストと呼ばれるこぶし大の石が流出し、線路と盛り土の間に隙間ができたという。深夜に現場を通過予定だった寝台特急サンライズ瀬戸・出雲も上下1本ずつが部分運休した。
現場近くの鹿乗川では、県が河川改修工事を行っており、JR東海も橋の部分の改修工事を担当していた。県などは工事で現場付近の地下水の流れが変わり、土が削られて陥没が起きたとみて原因を調べている。
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