インフルエンザ、注意報レベルに 42都府県で患者増
インフルエンザ予防接種のために検査を受ける子ども=昨年11月25日、東京都台東区
インフルエンザの流行が全国的に広がっている。国立感染症研究所は13日、直近の1週間(1月2~8日)の全国約5千カ所の定点医療機関から報告された患者数が1カ所当たり平均で10・58人に上ったと発表、注意報レベルの10人を今季初めて超えた。感染研は、不要な外出を控えるなどの対策を呼びかけている。
感染研によると、患者報告数は前週より約1万人増えて約5万2千人。定点以外も含めた全国の医療機関を受診した人は推計で約81万人に上り、前週よりも約20万人増えた。1医療機関あたりの患者数を都道府県別にみると、岐阜(19・87人)、秋田(18・30人)、愛知(18・25人)、沖縄(17・93人)、茨城(17・30人)、滋賀(15・15人)、福井(13・69人)など、25道府県で10人を超えた。42都府県で前週よりも患者報告が増えた。
検出されたインフルエンザウイルスは、直近の5週間ではA香港型が最も多かった。A香港型は高齢者が重症化しやすいとされ、専門家は注意を呼びかけている。(小川裕介)
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