特急故障「受験生いませんか?」 駅員がタクシーで送る
14日朝、JR函館線の特急スーパーカムイ1本が運休し、この日から始まった大学入試センター試験の受験生数人がタクシーで試験会場に向かった。
JR北海道によると、14日午前7時35分ごろ、北海道旭川市永山1条9丁目の旭川運転所で、約20分後に発車予定だった旭川発札幌行き特急スーパーカムイ10号(5両編成)の車両に不具合が起き、運休した。
各駅でセンター試験の受験生がいないか構内アナウンスで呼びかけたところ、滝川駅(北海道滝川市)で7人の受験生がこの特急を待っていることが判明。駅員が本社側と相談の上、3台のタクシーで北海道岩見沢市内の試験会場まで送った。電車代の払い戻しはせず、タクシー代はJR北が負担したという。
JR北によると、運休は自動列車停止装置(ATS)関係の故障表示が出たためで、約250人の足に影響した。(花野雄太)
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