72代横綱・稀勢の里が誕生 相撲協会理事会で承認

写真・図版日本相撲協会から横綱昇進の知らせを受け、決意の口上を述べる稀勢の里=25日午前9時36分、東京都千代田区、杉本康弘撮影

日本相撲協会は25日朝、東京・国技館で臨時理事会を開き、満場一致で、初場所で初優勝を果たした大関稀勢の里(30)=本名・萩原寛(ゆたか)、茨城県牛久市出身、田子ノ浦部屋=の横綱昇進を決めた。72代横綱稀勢の里が誕生した。日本出身力士の横綱は、1998年夏場所で昇進した3代目若乃花以来、19年ぶり。

相撲協会は、理事の春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)と、田子ノ浦部屋が属する二所ノ関一門の高田川親方(元関脇安芸乃島)を昇進伝達の使者として派遣。東京都内のホテルで、稀勢の里と師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)に昇進を伝えた。

紋付きはかま姿で臨んだ稀勢の里は、「謹んでお受けいたします。横綱の名に恥じぬよう、精進いたします」と口上を述べた。

稀勢の里初場所で14勝1敗の成績で初めて賜杯(しはい)を抱いた。昨年、年間最多勝を獲得するなど、安定して好成績を残した点も評価された。入門時の師匠(元横綱隆の里)より3カ月早い、30歳6カ月での横綱昇進となった。

春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)を新横綱として迎える。2003年初場所で引退した貴乃花(現親方)を最後に、14年間不在だった日本出身力士の横綱が土俵に上がる。

ASAHI.COM

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