米連邦地裁、入国禁止を一時差し止め決定 混乱も予想
米ワシントン州の連邦地裁は3日、難民や中東・アフリカの7カ国の国民の米国への入国を一時禁止したトランプ米大統領の大統領令を一時的に差し止める決定を出した。この決定で、有効なビザ(査証)があれば、入国が禁止された7カ国の人々の入国が認められることになるが、現場では混乱が予想される。
同地裁のロバート判事は今回の差し止めの決定は、全米で適用されるものとしている。ホワイトハウスのスパイサー報道官は声明で差し止めの決定を不服として、命令の執行停止を求める方針を明らかにした。
ワシントン州のファーガソン司法長官は1月30日、大統領令の無効化を求めて、同州の連邦地裁に提訴。ミネソタ州が2日、原告に加わった。トランプ大統領が、7カ国の国民らの入国を禁止したのは、明らかにイスラム教徒を標的にしたもので、移民や家族の権利を侵害しているとし、宗教の自由を保障した憲法に違反すると訴えていた。
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