先生のゆとり、どうつくる? 「献身利用した労働搾取」
教員の忙しさをどうとらえ、どう解決するか。連合のシンクタンク「連合総研」が公立小中学校の教諭を対象にした実態調査をもとに都内でシンポジウムを開いた。研究者たちは現状と解決策をどうみたか。
連合総研の調査では、小学校の教諭が職場にいる平均時間は、朝7時31分出勤~夜7時4分退勤の11時間33分、中学校は朝7時25分~夜7時37分の12時間12分だった。単純比較できないが、同総研の07年の民間労働者のデータと比べると小学校の方が2時間18分、中学校が2時間57分長かった。
目立つのは部活動の負担で、運動部顧問の48%が朝7時半前に出勤、50%が夜8時以降に退勤していた。文化系の部活はそれぞれ27%、45%だった。
長時間労働で家庭生活も犠牲になりがちだ。「必ず」「だいたい」毎日、家族全員と一緒に夕食をとるのは小39%、中33%で民間労働者の52%を下回った。月~金曜日の平均睡眠時間は小6時間6分、中6時間4分。読書は小で14分、中で13分だった。
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