松山「日本で一番かというと、まだ」 米ツアー4勝

写真・図版ツアー通算4勝目を挙げ、トロフィーを掲げる松山英樹=AFP時事

(5日、米男子ゴルフのフェニックス・オープン)

プレーオフの最初の3ホールは互いにパー。息詰まる展開の中、17番で迎えたバーディーチャンス。松山は3メートルを沈めて勝利を決めると、右の拳を力強く振った。「とても苦しかったけれど、勝てて良かった。チャンスが必ず来ると思って、ずっと待っていた」。76ホールの苦闘が実り、笑顔に喜びがあふれた。

首位と4打差で迎えた最終日。3番(パー5)でイーグル、5番でバーディーとスコアを伸ばした。後半は13番と15番でバーディーを奪って通算17アンダーとし、ついに単独首位。直後に全米オープン覇者のシンプソンが17アンダーでホールアウト。松山は上がり3ホールでバーディーを奪えばいい状況だったが、そうはならなかった。

昨年もプレーオフの4ホール目に決着したが、「去年ほど自信を持って打てる状態ではなかったので、今年はやりたくなかった」と言う。それでも必ずチャンスは来る、と自分に言い聞かせた。

日本選手で最多の米ツアー4勝目。「日本で自分が一番かというと、まだそうは思わないけど、丸山さんの3勝を早く超えたいと思っていたので、うれしい」。そして「マスターズまで、いい準備ができたらいい」。メジャー制覇への意欲を膨らませた。(時事)

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