首相「ミサイル発射、容認できない」 トランプ氏と会見
北朝鮮の弾道ミサイル発射に関して、記者会見する安倍晋三首相(左)とトランプ米大統領=11日午後10時38分、米フロリダ州パームビーチの「マール・ア・ラーゴ」、岩下毅撮影
北朝鮮が弾道ミサイルを発射した問題で、トランプ米大統領と訪米中の安倍晋三首相は11日夜(日本時間12日昼)、共同記者会見に臨み、安倍首相は「北朝鮮のミサイル発射は断じて容認できない」と北朝鮮を批判。トランプ氏も「米国は日本を100%支援する」と述べ、朝鮮半島の非核化などのために日米が協力して対応する方針を示した。北朝鮮による弾道ミサイル発射は、トランプ大統領就任後初めて。
トランプ氏と安倍首相は10日に首脳会談を行い、北朝鮮に核・ミサイル開発の放棄を求める共同声明を発表。11日には共にフロリダ州でゴルフをしたが、その後に北朝鮮が弾道ミサイルを発射。トランプ氏の別荘地での会食後に両首脳がそろって記者会見に臨んだ。
安倍首相は「北朝鮮は国連決議を完全に順守すべきだ。トランプ大統領との首脳会談において、米国は100%、日本と共にあると明言した。その意思を示すために今、私の隣に(大統領が)立っている」と強調した。
さらに「私とトランプ大統領は日米同盟をさらに緊密化し、強化していくことで完全に一致した」と、日米が連携して北朝鮮に対応する考えを示した。一方、トランプ氏は「私が皆さんに承知しておいてほしいのは、米国は偉大な同盟国、日本を100%支援するということだ」とだけ述べた。
10日の日米首脳会談での共同声明では「日米両国は、北朝鮮に対し、核及び弾道ミサイル計画を放棄し、更なる挑発行動を行わないよう強く求める」としていた。(パームビーチ〈米フロリダ州〉=佐藤武嗣、高橋福子)
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