北朝鮮、アフリカで外貨稼ぎ 要人警護の技術を指導
ウガンダの首都カンパラで2014年10月、地元政府の閣僚らに付き添われて議会に入る金永南・最高人民会議常任委員長(左から2番目)=AP
北朝鮮がアフリカ諸国に指導員を派遣し、要人警護などの技術指導をして外貨を稼いでいる実態が浮かび上がった。北朝鮮制裁の履行状況を調べる国連安全保障理事会の専門家パネルが、近く公表予定の最新の年次報告書で指摘した。
朝日新聞が入手した未公表の報告書によると、北朝鮮は西アフリカのアンゴラで、1990年ごろから大統領警護の技術指導を開始。昨年秋の現地調査では、北朝鮮人の指導員ら12人が現地の当局者らに対し、武術やパレードでの警護方法を指導していることが確認されたという。
昨年採択された安保理決議は、北朝鮮から技術訓練や助言などを受けることを禁じている。専門家パネルは報告書で、アンゴラの対応が決議違反になると指摘。北朝鮮の指導員が帰国したかを確認中という。
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