ジャンプ伊藤有希、監督も驚く成長 高梨沙羅の好敵手に
W杯最終戦で優勝し笑顔の伊藤有希(右)と2位の高梨沙羅=林敏行撮影
12日にワールドカップ(W杯)が幕を閉じたノルディックスキー・ジャンプ女子で、今季は22歳の伊藤有希(土屋ホーム)の活躍が際立った。1月の初勝利から5勝まで積み上げ、自己最高の個人総合2位に。4度目の女王に輝いた20歳の高梨沙羅(クラレ)の陰に隠れていた存在から、ライバルに躍り出た。
同日にオスロであったW杯最終戦(第19戦)。伊藤は、1回目で最長不倒の130メートルを飛び、リードを保って優勝で締めくくった。
「まだまだ(高梨を)ライバルと呼ばせてもらえるような存在ではない」と伊藤。高梨は2012年3月に15歳でW杯初優勝し、男女を通じて歴代最多タイの53勝。一方、伊藤は同年2月の初出場から1勝まで5年かかった。ただ、1月以降、高梨を上回ったのは世界選手権や国内戦を含めた16戦のうち、9回ある。
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