特注スキー、みんなの力 障害者W杯、ネット寄付で製作
特注シットスキーでW杯札幌大会に臨んだ新田のんの選手。ゴール後観客の声援に応えた=18日、札幌市豊平区、白井伸洋撮影
障害者ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)が18日、札幌市で開幕した。世界15カ国から約80選手が参加し、うち日本選手は10人。札幌市の新田のんの選手(20)はインターネットで資金を集め、官民で開発した特注シットスキーでクロスカントリーとバイアスロンに挑む。
初日の18日、新田選手は女子クロスカントリー座位5キロに出場。会場には母と弟も駆けつけた。午前10時すぎ、7人の選手が30秒おきに1人ずつスタート。新田選手はこの種目唯一の日本選手とあって、約200人の観客から「がんばれ、のんのちゃん」とひときわ大きな声援が送られた。
ゴールした瞬間は苦しそうに顔を伏せたが、観客の大きな拍手に両手を上げてこたえた。結果は4位。「上り坂でも腕がよく振れて、今季で一番いい滑りができた。歓声もすごく聞こえてきて励みになった」と顔をほころばせた。
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