豊洲市場の地下水、基準100倍のベンゼン 専門家会議
東京都の豊洲市場の安全性を検証している都の専門家会議は19日、市場敷地内の地下水から環境基準の最大100倍の有害物質が検出されたと公表した。2014年から続けた検査の最終回にあたる今年1月公表分で、それまでの8回の検査結果と違い、基準値を超える有害物質が多くの地点で検出され、最大値が79倍に達したため、同会議が再調査していた。
9回目の調査では、201カ所中72カ所で有害物質が検出された。再調査では、特に濃度が高かった29カ所のうち検査ができた26カ所でベンゼン、シアン、ヒ素について調べ、環境基準を超す有害物質は25カ所で検出された。それぞれの検出最大値は、ベンゼンが1リットルあたり1・0ミリグラム(環境基準は1リットルあたり0・01ミリグラム)、ヒ素が同0・036ミリグラム(同0・01ミリグラム)、シアンが同1・4ミリグラム(基準は不検出)だった。
ASAHI.COM