認可保育施設、23区の入所倍率1.61倍 依然狭き門
今年4月からの認可保育施設の入所を申し込んだ0~2歳児の人数が、東京23区で受け入れ枠を少なくとも約2万人上回ったことが朝日新聞社の調査でわかった。回答した21区の入所倍率は1・61倍。受け皿の整備が進んで前年の1・71倍よりやや改善したが、保育需要の高まりから依然、狭き門となっている。
東京都の昨年4月時点の待機児童数は全国の36%を占め、待機児童解消のカギを握っている。調査は今月実施。育児休業明けなどで希望者が多く、待機児童の9割近くを占める0~2歳児の状況について尋ね、港、大田を除く21区から回答を得た。
各区の認可保育施設(認定こども園や小規模保育所などを含む)の4月の受け入れ枠は、合計で3万3134人分。前年より計4162人分(14・4%)増えた。一方、1~2月を中心に行われた1次選考の申込者数は前年より計4093人(8・3%)多い計5万3506人で、受け入れ枠を2万372人上回った。
入所倍率は、1次選考の申込者数を受け入れ枠で割って算出した。最高は目黒区の2・21倍。ほかに台東区(2・18倍)が2倍を超えた。目黒区は子育て世代の流入で申し込みが増える一方、70人規模の認可園の開設が建設の遅れで延期されたことなどが響いたという。
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