「なぜ訓練強行、説明なく残念」 全校集会出席の生徒
全校集会を終え、帰路につく県立大田原高校の生徒たち=29日午前9時57分、栃木県大田原市、北村玲奈撮影
雪崩で生徒7人と教員1人が死亡した栃木県立大田原高校で29日午前、臨時の全校集会が開かれた。出席した生徒によると、体育館に生徒約400人が集まり、午前9時から30分ほどで終了した。生徒は黙って聞いていたという。
冒頭、犠牲者8人の名前が読み上げられ、全員で黙禱(もくとう)。植木洋一校長が事故について説明し、涙で言葉に詰まる場面もあったという。
出席した1年の男子生徒は「雪崩注意報が出たのになぜ訓練を強行したのか。説明がなく、本当に残念だった」。亡くなった生徒の友人の2年男子も「ビーコンを部費で購入していたのかなどの疑問に答えてくれなかった。気持ちの整理がつかない」と話し、別の1年男子は「もう少し事故の説明があると思った。止められたのではないかと感じた」と話した。
全校集会にはスクールカウンセラーも出席し、不安になったときの呼吸法などを話した。集会後、犠牲者の通夜・告別式の日程について知らされたという。
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