防災ヘリ、墜落直前まで低空飛行か 長野の9人死亡事故

長野県の防災ヘリコプター「アルプス」が3月、同県松本市の山中に墜落し、搭乗していた県消防防災航空隊の9人が死亡した事故で、ヘリが墜落直前まで、国の許可を得ていない場所で低空飛行を続けていたことが捜査関係者への取材で分かった。ヘリは訓練場所に向かう途中、カラマツ林に接触し、墜落したとみられている。

長野県警は業務上過失致死の疑いで捜査しており、ヘリが低空飛行をしていた経緯も含め、事故原因の解明を進めている。捜査関係者によると、県警は、ヘリの搭乗者の1人のヘルメットに取り付けられた小型カメラの映像を解析。機体の窓から見える景色などから、ヘリが墜落するしばらく前から一定の時間、低空飛行を続けていたことがわかったという。

県によると、ヘリが訓練の際に低空飛行するためには国の許可が必要。県消防防災航空隊が今回の訓練のために許可を取っていたのは、高ボッチ高原の臨時ヘリポート(塩尻市)など数カ所だった。訓練に向かう途中だった墜落地点周辺は許可区域外で、緊急の場合を除いては低空飛行が認められていない。

墜落事故は3月5日に発生した。(鶴信吾、関口佳代子)

ASAHI.COM

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