園児水死、幼稚園側に6300万円支払い命令 横浜地裁

神奈川県大和市の私立「大和幼稚園」のプールで2011年7月、園児の伊礼貴弘君(当時3)が水死した事故をめぐり、両親が、園を運営する学校法人西山学園と元園長(69)、元担任(26)らに計約7400万円の損害賠償を求めた訴訟で、横浜地裁(石橋俊一裁判長)は13日、同学園と元園長、元担任に計約6300万円の支払いを命じた。

訴状によると、伊礼君は事故当時、水深約20センチのプールで28人の園児と遊んでいた。新任だった元担任が遊具を片付けていた際、伊礼君がプールに浮かんでいるのを別の教諭が発見した。裁判で両親は、園や元園長には、プール活動時の安全対策マニュアルを作成しなかったり、職員を適切に配置しなかったりした過失があると訴えていた。

事故をめぐっては、元園長と元担任が業務上過失致死罪に問われた。元担任には14年3月、監視を怠ったとして罰金50万円の有罪判決、元園長に対しては15年3月に無罪判決がそれぞれ言い渡され、いずれも確定している。(古田寛也)

ASAHI.COM

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