「子煩悩」な容疑者、入学式で来賓祝辞 千葉・女児殺害
自宅のあるマンションを出る渋谷恭正容疑者=14日午前7時57分、千葉県松戸市、川村直子撮影
千葉県我孫子市でベトナム国籍の小学3年レェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9)=千葉県松戸市六実(むつみ)5丁目=の遺体が見つかった事件で、県警捜査本部は14日、リンさんの自宅近くに住む渋谷恭正容疑者(46)を死体遺棄容疑で逮捕した。
渋谷容疑者の自宅マンションは、亡くなったリンさんの自宅からわずか300メートルほどの場所にある。
14日午前7時55分、4階の渋谷容疑者宅のドアが開いた。ドアが半開きになったり全開したりを繰り返した後、渋谷容疑者は歩いて階段を下りた。1階まで下りると、待機していた捜査員1人が渋谷容疑者に正面から近づき、声をかけた。渋谷容疑者は抵抗する様子もなく、マンションの隣のコインパーキングに止めてあった捜査車両に向かい、捜査員とともに後部座席に乗り込んだ。現場には5人ほどの捜査員がいた。
同じマンションに住む女性(51)によると、渋谷容疑者は女性と小学生の子ども2人の4人暮らし。松戸市教育委員会によると、リンさんが通っていた松戸市立六実(むつみ)第二小学校の保護者会「二小会」の会長を務める。女性は「子煩悩で温和な方。笑顔の絶えない家族だった」と話した。
ASAHI.COM