「今日も来たけんね」 あの日から1年、親友を悼む朝

写真・図版前震で犠牲になった荒牧不二人さんの自宅跡近くに作られた祭壇の周りを、友人の西村治信さんが掃除していた=14日午前5時59分、熊本県益城町、福岡

亜純撮影

 熊本地震で震度7を観測し、甚大な被害を受けた益城町惣領(そうりょう)では午前6時前、地震で亡くなった荒牧不二人さん(当時84)の自宅跡を、60年来の友人という西村治信さん(83)が訪れた。自宅は地震で倒壊し、今は更地になっている。前日にこしらえておいた小さな祭壇の前で、ろうそくに火を付け、手を合わせた。

「今日も来たけんね」

1年前のあの日。午後7時ごろまで荒牧さんの自宅の庭の手入れを手伝っていたという。今もほぼ毎日、訪れているという西村さん。「1年はあっという間。まだ生きているような気がする」。友人の死の実感はない。

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