「ミサイル着弾する可能性」市民に誤放送 宮城・大崎
宮城県大崎市が19日朝、市民向けに「ミサイルが着弾する可能性がある」と避難を呼びかける内容の放送をし、6分後に訂正した。市民からは約2時間後までに、550件ほどの問い合わせや苦情があった。東アジア情勢の緊張の高まりを受け、市職員がJアラートの試験をしていた際に、過って外部に放送したと市は説明している。
大崎市によると、放送が流れたのは19日午前8時28分ごろ。防災行政無線や市役所のスピーカーで「ミサイル発射情報」と繰り返した後、この地域に着弾の可能性があると伝え、屋内避難とテレビやラジオをつけるよう求める内容だった。防災行政無線は市内約5万1千の全世帯で聞くことができる。
Jアラートは、ミサイル発射や津波、地震などの緊急情報を政府が出すと、市町村の防災行政無線が自動的に起動し、屋外スピーカーやメールで住民に知らせるシステム。大崎市は、別の施設に設置していたJアラートの受信機器を3月末に市役所庁舎内に移転し、19日朝から担当課内で聞く試験をしていた。(島田博)
ASAHI.COM