那須の雪崩事故前、現場判断で予定変更 本部に連絡せず
栃木県那須町で登山講習中の高校生ら8人が亡くなった雪崩事故で、犠牲になった生徒らの班は、現場の教諭らの判断で予定を変更し、尾根上の「天狗(てんぐ)の鼻」と呼ばれる大岩付近まで登ろうとしていたことが、県関係者への取材でわかった。講習の責任者がいた本部には変更を伝えていなかったという。
雪崩は雪をかきわけて進むラッセル訓練の最中に発生した。関係者によると、1~5班に分かれ、1班の生徒らはスキー場の上部にある樹林帯を抜け、現場の引率教諭らの判断で尾根上の大岩付近に向かっていたという。途中で立ち止まった時に大岩付近から発生した雪崩に巻き込まれたとみられている。
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