白い赤福、人気沸騰で長蛇の列 先着順やめ抽選へ
「お伊勢さん菓子博2017」で限定販売されている白あんの赤福餅(手前)=20日、伊勢市の県営サンアリーナ、戸村登撮影
三重県伊勢市で開かれているお伊勢さん菓子博に出展している同市の赤福は27日、限定販売している白あんの餅と復刻版の餅の販売を、整理券の先着順配布から抽選方式に改めると発表した。大型連休初日の29日から実施する。連日、開場直後に整理券が無くなる事態が続き、来場者から不満の声が上がり、安全確保にも支障が生じる恐れが出ていた。
赤福は菓子博の限定商品として、白あんと通常の餅を2個セットにした「祝盆」と、黒糖味の復刻版を用意した。開幕日の21日は開場1時間後まで祝盆の整理券があったが、日を追うごとに、受け取れる時間は短くなった。ツイッターなどでは「開園30分前から並んでも間に合わなかった」「入場前に整理券配った方が効率がいいのでは」といった声があがっていた。
27日に開場20分前から並んだ岐阜県各務原市の安藤文智さん(46)も祝盆の整理券を手に入れられなかった。「もうなくなっているとはびっくり。ちょっと残念」と肩を落とした。
同社も対策は講じてきた。当初は祝盆の整理券配布を1人2枚までとしていたが、23日から1人1枚に変更。混雑を避けるため、祝盆と復刻版の整理券の配布場所も離した。それでも「お客様の安全確保を継続的に維持することが困難になってきた」と判断し、整理券配布から抽選方式に改めることを決めた。
抽選券は、各入場ゲートで希望者全員に1人1枚配る。種類は祝盆の購入券、復刻版の購入券、外れの三つ。その場でシールをはがせば当落が分かる。
祝盆は1日あたり2千~3千皿、復刻版は4千~6千個用意される。26日までの平均入場者約2万人で単純計算すると、祝盆の倍率はおおよそ6~10倍、復刻版は3~5倍となる。(三浦惇平、広部憲太郎)
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