公園にニホンカモシカ 天然記念物なので…慎重に保護
12日午前7時20分ごろ、愛知県尾張旭市井田町の公園内に「ニホンカモシカがいる」と警察を通じて市に通報があった。市によると、国の特別天然記念物のニホンカモシカは公園から近くの運送会社の敷地内に移動し、午後1時20分ごろ、警察官らが取り囲んで保護した。
市の担当者は「特別天然記念物なので慎重に扱わないといけない」と困惑気味に話した。運送会社の従業員は「いったいどこから来たのだろう」と驚いた様子だった。
県によると、ニホンカモシカは県内には、豊田市、新城市、岡崎市などの山間部に生息。県の2015年の調査では、推計で約1870頭が生息している。尾張旭市付近では、名古屋市守山区と瀬戸市にまたがる東谷山(とうごくさん)で目撃証言があり、ここから来た可能性があるという。ただ、東谷山の生息の規模や実態はよくわかっていないという。
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