アーケード中央部から出火か 西武園ゆうえんち火災

写真・図版屋根が焼け落ちた西武園ゆうえんちの「アーケード大通り」=13日午前10時21分、埼玉県所沢市山口、朝日新聞社ヘリから、相場郁朗撮影

 埼玉県所沢市山口の西武園ゆうえんちで12日深夜に出火し、屋根の下に店舗などが並ぶ「アーケード大通り」が焼けた。所沢署や埼玉西部消防局は13日に実況見分を実施し、店が集中するアーケード中央部付近が火元とみて調べている。普段はにぎわう週末に、同園は臨時休園を余儀なくされ、再開のめどは立っていない。

「煙がものすごかった」。出火当時、近くにいた男性はそう話した。一夜明けた現場では、骨組みだけになったアーケードや店舗を、消防隊員らが調べた。

署や消防によると12日午後11時半ごろ、119番通報があり、約2時間後に鎮火。アーケード大通りの半分ほどが焼け、アクリル板製の屋根部分と、地上の店の部分を合わせた焼失面積は延べ約1千平方メートルに及んだ。運営する西武レクリエーションによると、アーケード大通りは長さ約135メートル、幅約15メートル、高さ6メートル。

署や消防によると、アーケード内のクレープ店、韓国料理店など3店舗が全焼し、付近のアトラクション3機種も焼けた。店が集中するアーケード中央部を中心に火が広がり、この付近が激しく焼けていたことから、出火場所の可能性が高いとみている。同社によると焼けた店は営業時間中、電気やガスボンベを使っているが、ボンベには引火していなかったという。

アーケード大通りでは2014年9月にも、飲食店など5店舗が焼ける火事があった。同社によると、かき氷店内の機械が激しく焼け、原因は特定できていないものの、電源コードのショートの可能性があるという。これ以降、電気の消し忘れなどを防ぐチェックリストを作り、電気コードやプラグの点検などの防火対策を始めていたという。

同社によると、12日は午後8時ごろに最後の社員が退園。夜間は普段から無人だという。

ASAHI.COM

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