仁徳陵古墳の濠はプール700杯分 どうやって測った?
堺市にある国内最大の前方後円墳・仁徳陵古墳(大山〈だいせん〉古墳、墳丘長486メートル)の内濠(うちぼり)の水深は最深3・6メートルで、たたえる水の容積は34万立方メートルと分かった。宮内庁が初めて音波探査し、濠の精密な等高線図も作った。築造時は水面が今より低かったとされ、測量結果を分析すれば墳丘長が500メートルを超える可能性もあるという。これまでの調査と合わせ、巨大古墳の詳細な全体像が浮かんだ。
仁徳陵古墳は宮内庁が天皇陵として管理しているが、正確な水深や容積の記録はなく、水面下の地形も分かっていなかった。宮内庁は今回、測量業者に「三次元地形データ」の作成を1296万円で委託。昨年12月~今年3月、3重の濠のうち最も内側の第一濠に音波探査機を載せたボートを浮かべ、形を調べた。
最も深かったのは前方部の東側で3・6メートル。容積は34万立方メートルあり、標準的なプール(縦25メートル、横13メートル、深さ1・5メートル)の約700杯分になるという。
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