京都三大祭り、葵祭始まる 王朝絵巻さながら優雅な行列
下鴨神社に到着した斎王代=15日午後0時25分、京都市左京区、佐藤慈子
京都三大祭りの一つ、葵祭(あおいまつり)が15日、京都市内で始まった。フタバアオイの葉を頭や胸に飾り、平安装束に身を包んだ男女約500人と藤(ふじ)の花を飾り付けた牛車(ぎっしゃ)などが午前10時半、京都御所(京都市上京区)を出発。王朝絵巻さながらの優雅な行列は、下鴨神社(左京区)を経て上賀茂神社(北区)へ向かう約8キロを練り歩いた。
祭りのヒロイン・斎王代(さいおうだい)を務める同志社大2年、富田紗代さん(19)=左京区=が十二単(ひとえ)姿で、腰輿(およよ)と呼ばれる輿(こし)に乗って現れると、沿道に詰めかけた観客がさかんにカメラのシャッターを切っていた。
葵祭は約1400年前、凶作が続くなか、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願したのが始まりとされる。(大村治郎)
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