ダンプ1台1万円 宗教法人に残土、数千万円売り上げ
成田山不動院河内長野別院の施設近くで崩落した斜面=8日、大阪府河内長野市、朝日新聞社ヘリから、伊藤進之介撮影
静かなはずの山中に昨夏、何度もダンプカーが行き来した。
捜査関係者によると、松尚建設は昨年夏、宗教法人が所有する山中への残土搬入を認めた「残土券」を発行し続けていた。売り先は、大阪府内や和歌山県内などの計10社以上。残土券は10トンダンプカー1台につき1万円。回数券のようにつづりで販売し、数千万円を売り上げたとされる。
府警は、残土搬入を認めてもらうため、売り上げの一部が別院側に渡ったとみている。府警の逮捕前の聴取に対し、松尚建設の役員は「お布施として払った」と話していたという。今月、朝日新聞の取材にも同社の関係者は「別院側に昨年7~9月に4回、計410万円を現金で渡しており、領収書もある。残土処分代ではなく、『寄付金』『お布施』として払っていた」と説明していた。
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