委員外議員の一言で採決強行「乱暴」 江川紹子さん嘆く
衆院法務委の質疑を傍聴する江川紹子さん=19日午前、国会内、越田省吾撮影
「内心の自由」を脅かすとの指摘がある「共謀罪」法案が19日、わずか30時間余りの議論で、衆院法務委員会で可決された。
法案の危険性を指摘してきたジャーナリスト江川紹子さん(58)は怒号が飛び交う採決をどう見たか。
午後1時過ぎ、「委員外議員」として出席した日本維新の会の丸山穂高氏が「委員長、もういいでしょう」と採決を促す。江川さんは「法務委員でもない人の一言で打ち切り。乱暴」とため息をついた。
「無効だ」。採決を阻もうとする野党議員らが怒鳴りながら、委員長席に詰め寄る。そばで立ち上がって拍手する与党と維新の議員。江川さんは「委員長が何を言っているかも聞こえない。議論が煮詰まらないまま決めていいの?」。だが、午後1時13分ごろ、法案は可決された。
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