「ガチャガチャ」熱、世界に飛び火 海外でも売り上げ増
1980年代に大人気だったカプセル玩具の自動販売機・通称「ガチャガチャ」。名古屋市港区の「ガチャガチャミュージアム」には日本人以外にも、アジアを中心に海外から多くの人が詰めかけている。日本のアニメ文化に触れた影響とみられ、海外での売り上げも増えているという。
ミュージアムは名古屋港水族館隣の商業施設「JETTY WEST」の2階にある。ドカベン、ゴルゴ13、ガンダム……。約100平方メートルの館内には、昔なつかしのアニメキャラクターなど約7千点のカプセル玩具と約200台の自販機が所狭しと並ぶ。
「昔、これ持ってたわぁ!」。来館者の歓声が上がる。館内には原作アニメの曲が流れ、壊れた景品を修復する豆知識やキャラクタークイズを掲示するなど、遊び心も満載だ。
ミュージアムは2000年に開館。カプセル玩具を販売するバンダイ(東京都台東区)の系列会社が始め、今は名古屋市の会社が運営を引き継ぐ。来館者にはブームを知る40代以上の男性だけでなく、外国人の姿も目立つ。
シンガポールの大学生タン・イーリンさん(19)は、ミュージアム目当てで来日。「こんなに多くのカプセル玩具はシンガポールにはない」と、1時間近くかけて展示物を見て回った。
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