トランプ氏長女の夫、秘密通信を提案か ロシア大使に
手をつないでホワイトハウスを移動する、トランプ米大統領の長女イバンカ氏(右)と、夫で大統領上級顧問のジャレッド・クシュナー氏=2月10日、米ワシントン、岩下毅撮影
複数の米メディアは26日、トランプ米大統領の長女の夫のクシュナー大統領上級顧問が、ロシア側にトランプ氏陣営との間で秘密の通信手段を設けるよう持ちかけていた、と報じた。米情報筋の話として伝えた。政権発足前のロシアとのやりとりを米当局に監視されないようにする狙いがあったとみられる。
クシュナー氏はトランプ氏の外交政策に影響を与える最側近。米紙ワシントン・ポストによると、政権発足前の昨年12月、クシュナー氏はニューヨークのトランプタワーでロシアのキスリャク駐米大使と面会した際に、モスクワとやりとりするため、米国にあるロシアの外交施設の通信手段を使わせてほしいと持ちかけたという。
会合にはロシアとの関係をめぐって辞任したフリン前大統領補佐官も立ち会った。キスリャク大使がモスクワの上司に報告した通信を米情報当局が傍受していたという。ニューヨーク・タイムズ紙によると通信手段は設けられなかったという。
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