「欲望に素直、カッコいい」バブル時代に憧れる若者たち
1980年代後半から90年代前半にかけて、地価や株価の異常な高騰をともなう好景気を背景に、独特の文化が生まれた「バブル時代」。そのファッションやライフスタイルに注目する動きが広がるが、企画者の中には当時を知らない若者も多い。なぜなのか。(沢木香織、大貫聡子)
バブル時、全国各地で若者が集ったディスコ「マハラジャ」。バブル崩壊にともない閉店したが、ここ数年、東京や名古屋で相次いで復活している。1号店があった大阪・ミナミでも今年3月、25年ぶりに「マハラジャ ミナミ」が復活した。コンセプトは「原点回帰」と「歴史の継承」だ。
今月26日夜、バナナラマの「ヴィーナス」が流れる店内には当時を知る世代に交じり、20~30代の姿も。同店の林道晴部長(52)は「若者には、当時の『はじけた感じ』が新鮮に映るのでは。大人の遊び場として、バブルの良かった部分は残し、次世代に伝えていきたい」と話す。
「90s生まれのアシスタント3人が80sを追体験!」。雑誌「VOGUE(ヴォーグ) JAPAN」は5月号で、20代の女性アシスタント3人がバブル時代を追体験する様子を、計11ページにわたって特集した。華やかなファッションやメイクで着飾り、夜景を見下ろすレストランで食事をし、ディスコで踊る、という内容だ。
スパンコールやラメなど80年代をほうふつとさせる「グラムスタイル」の企画会議で、3人の80年代への強い憧れがわかり、特集に結びついたという。
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