「シートベルト、3度呼びかけ」東名事故、ガイドが会見

写真・図版東神観光バスの斎藤雅宣社長(左)とバスガイドの山本梅予さん=愛知県豊橋市

愛知県新城市の東名高速で乗用車と観光バスが衝突し、乗用車の運転手が亡くなった事故。バスガイドの山本梅予さん(60)が14日、同県豊橋市で記者会見を開き、「シートベルト着用を3度呼びかけた」と語り、着用が被害軽減につながったと振り返った。

バスは10日午前7時、乗客44人を乗せて同県豊川市を出発。運転手で夫の良宗さん(68)と2人で、出発直後に2回、20分後の東名高速に入る直前に1回、シートベルトの着用を呼びかけたという。

乗用車が中央分離帯を飛び越えてバスに衝突したのは、その10分後。「右前方から車が飛んできて、とっさにかがみ込んだ」。最前列にいた山本さんはガラスを浴びて顔を切り、良宗さんは肋骨(ろっこつ)を5本折った。重傷を負った乗客もいたが、乗客乗員47人は命に別条はなかった。山本さんは「着用で命が助かった。事故に遭わないと、大切さがわからない」と話す。

ASAHI.COM

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