出そろった豪華列車、どれに乗る? 乗車後に口外禁止も
大阪駅を出発する豪華寝台列車「瑞風」の一番列車=17日午前10時20分、JR大阪駅、加藤諒撮影
JR西日本の豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」の一番列車が17日、大阪駅を出発した。山陰地方をめぐり、山口・下関駅に至る1泊2日の旅。乗客は1日1駅で途中下車し、周辺観光を楽しむ。
乗客は最高67倍の抽選を通った31人。夫と乗った大阪府吹田市の小林あやかさん(39)は「歴史的な列車に乗れてすごくうれしい。特別な時間と空間の全てを楽しみたい」。夫とは引退した先代の寝台特急「トワイライトエクスプレス」で2年前に知り合い、16日に結婚したばかり。新婚旅行も兼ねて瑞風に乗る。「『もう一度、トワイライトに』と思っていた」。午前10時20分、多くの人に見送られて旅に出た。
11月までの申し込みは終わり、12月と来年2月(1月はメンテナンスで運休)の出発分を募集している。1泊2日と2泊3日の計5種類のコースがあり、料金は1人25万~120万円。(広島敦史)
■3大豪華寝台の時代
出発進行――。JR西日本のトワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)が運行を開始。東日本の「トランスイート四季島(しきしま)」、九州の「ななつ星in九州」と、JRの3大豪華寝台列車時代がやってきた。あなただったらどれに乗りますか?
3列車の共通点は、料金が運賃と食費、宿泊費を含めて20万円以上▽沿線の工芸品や美術品を施した豪華な車内▽有名シェフが監修し、地元食材を使った料理を味わえる▽途中駅で列車を降りる「立ち寄り観光」を実施――など。ちょっと手の出しづらい料金だが、ともかく「豪華」が売り。
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