リピーター医師、4年間で27人 医療ミスなど繰り返す

医療ミスや不適切な医療行為を繰り返していたとして、2016年度までの4年間で、27人の医師に再発防止が指導・勧告されていたことが日本医師会(日医)のまとめでわかった。医師が所属する都道府県医師会が勧告などを出している。こうした医師は「リピーター医師」と呼ばれる。

日医は13年8月から、会員の医師約12万人が、医療事故に備えて加入する医師賠償責任保険の支払い請求の内容を調べる委員会を設置。複数の請求がある医師について分析した。医師側に問題がある事故が複数あった場合をリピーターと判定している。

日医によると、リピーター医師とみなされたのは、13年度2人、14年度10人、15年度7人、16年度8人。医師の氏名や内容は公表されていない。所属する都道府県医師会は該当者に指導、改善勧告、厳重注意のいずれかを出している。

リピーター医師は00年前後から問題視されていたが、その実態はわかっていなかった。医師免許取り消しなどの処分を審査する厚生労働相の諮問機関・医道審議会の対象は、診療報酬の不正請求をしたり刑事処分を受けたりした医師が主。また、15年には予期せぬ死亡事故を第三者機関に届け出る「医療事故調査制度」ができたが、リピーター医師は把握できない。

ASAHI.COM

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