鉄製バッグ、あなたもいかが 大阪の町工場、女性に好評
鉄板をもとに、カバー部に西陣織などを用いたハンドバッグ。花柄の模様が入っている=大阪市住之江区
大阪・南港の小さな町工場が、自慢の金属加工技術を生かし、鉄製のハンドバッグやランドセルを開発した。厳しい経営が続くなかでも、ユニークな発想でヒットを狙う。
「カンカンカン」「キーン」。金槌(かなづち)で鉄をたたく音が響く大阪市住之江区の三陽鉄工所。15畳の部屋の棚にバッグが並ぶ。ハンドバッグやランドセルなど6種類。ゴールド、ブルー、ピンクなどの色をそろえ、見た目には鉄だとはわかりにくい。
「パンチングメタル」と呼ばれる厚さ0・5ミリの薄い鉄板を、機械で曲げてバッグの形にしている。細かな穴が開いているので軽く、最も重いもので800グラムほど。通気性があり、暑い夏にも適しているという。熊代和子社長(70)は「培ってきた加工技術があったからできた」と話す。
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