CNN、痛恨?の記事撤回 早速トランプ氏がツイート
米CNNがトランプ米大統領の関係者とロシアのつながりに関するオンライン版の記事を撤回し、執筆した記者や調査報道チームトップら3人が退職した。トランプ氏は27日朝、「虚偽ニュースのCNN」などとして「視聴率はがた落ちだ!」とツイート。CNNは「視聴率は過去最高」とやり返したが、痛手となっている。
記事は、昨年の米大統領選へのロシアの介入を調べている上院情報委員会が、トランプ氏の政権移行チームのメンバーとロシアのファンド幹部との会合を調べているとの内容だった。22日に掲載されたが翌日夜に削除され、同社は「CNNの編集基準に達しておらず、撤回する」とした。政権に批判的なCNNはこれまでもトランプ氏や支持者から「虚偽ニュース」との批判にさらされており、墓穴を掘った形だ。
CNNは撤回の具体的な理由を説明していないが、同社サイトは26日に3人の退職を記事で伝え、「編集における標準的な手続きが取られていなかった」とした。記事が適正かどうかの審査がきちんと行われていなかったとされる。また、調査報道チーム内では「記事は発表できるだけの材料がそろっていなかった」との説明があったという。(ニューヨーク=鵜飼啓)
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