悲しみに沈む西武ナイン 森コーチ急死、大石は涙

写真・図版西武の森慎二投手コーチ

森慎二投手コーチが急死したことを受け、29日、移動のために那覇空港に姿をみせた西武の選手、スタッフらは一様に悲しみの表情をみせた。

選手らには前夜のロッテ戦終了後に、悲報が伝えられた。ともに投手担当だった土肥コーチは、「きょうはいいかな」と暗い顔で取材を断った。

森コーチはブルペン担当。試合中も一緒に過ごす時間の長かった牧田は「選手の不安を払拭(ふっしょく)してくれる人。勇気づける言葉をかけてくれた。助けられる部分は大きかった」と惜しんだ。体調の悪さは表立って見せなかったといい、「責任感が強かった。(25日に)体調不良を訴えて、すぐに……。相当体に支障があったのかな」と視線を落とした。

2軍コーチ時代からつきっきりで指導をうけた大石は、「信じられません。本当に信じられません」と涙を流した。今季も大石が2軍で投げた際、わざわざ電話をかけて助言をくれたといい、「コーチに来られなかったら、僕はここまで投げられるようになっていない。本当に早すぎます」と言葉を絞り出した。

浅村は、「いろいろ話しかけてくれる気さくなコーチだった。慎二さんの分まで、チームが一つになって戦っていかないといけない」と話した。

森コーチは25日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)前に体調不良を訴えて入院。27日に休養が発表されたばかりで、28日に多臓器不全のため、福岡市内の病院で死去した。42歳だった。

山口県出身。山口・岩国工高、新日鉄君津をへて1996年のドラフト2位で西武へ入団。主にリリーフで活躍し、2002、03年に最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。05年オフにポスティングシステム(入札制度)で、大リーグ・デビルレイズへ移籍したが、肩の故障でメジャーでは登板なしだった。その後、国内の独立リーグのコーチなどをへて、15年から西武のコーチに就任していた。

現役時代の成績は、通算9年間で44勝44敗50セーブ。

ASAHI.COM

 

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