稲田氏辞任、後任は岸田外相が兼務 首相「責任は私に」
記者会見する稲田朋美防衛相=28日午前10時46分、東京都新宿区の防衛省、仙波理撮影
稲田朋美防衛相は28日の閣議後会見で、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)をめぐる日報問題の監督責任をとり、辞任すると表明した。稲田氏は会見に先立ち、安倍晋三首相に辞表を提出し、受理された。稲田氏の後任は当面、岸田文雄外相が兼務する。
稲田氏は日報問題をめぐる特別防衛監察の結果公表に合わせて辞任を発表した。結果について、「大変厳しい反省すべき結果が出た」と述べ、内容を説明。日報の開示をめぐり情報公開法や自衛隊法への違反行為があったとし、自らも含め黒江哲郎防衛事務次官ら関係者を処分したことを明らかにした。
一連の問題について稲田氏は「陸上自衛隊の情報公開の対応が不適切だっただけでなく、防衛省・自衛隊の情報公開に対する疑念を抱かせ、内部からの情報流出をにおわせる報道が相次ぎ、ガバナンス(統制)自体も信頼を損ないかねない印象を与えた」と説明。「極めて重大かつ深刻」と認め、「指揮監督する責任を痛感し、職を辞することとした」と語った。
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