日本のベトナム反戦運動、ヘルメットは語る 現地で展示

写真・図版日本の学生運動についての展示を説明するベトナム人女性=ベトナム・ホーチミン、鈴木暁子撮影

日本の1960~70年代にベトナム反戦などを訴えた学生運動についての展示が20日、ベトナム・ホーチミンの戦争証跡博物館で始まった。反戦デモに集まった市民の写真や、学生らがかぶったヘルメット、ポスターなどを展示している

67年10月8日、佐藤栄作首相(当時)の南ベトナム訪問を阻止しようと集まった学生らが警官隊と衝突し、京都大の山崎博昭さん(当時18)が死亡してから50年の節目にと、山崎さんの同窓生や、当時学生運動に関わった人たちが企画し、実現した。

ベトナムでの展示プロジェクトの発起人代表で、大阪府大東市から博物館を訪ねた山崎さんの兄、建夫さん(71)は「事件を忘れまいとする人たちの支援のおかげ。夢みたい」と話した。弟の死から50年となる昨今の政治状況について「『共謀罪』法の成立など、戦争に向かって進んでいくような危うさを感じる。政治はどうでもいい、何をしても変わらないと考える人には、ちゃうねんで、と伝えていかないといけない。何かが起きてから反省しないで済むように」と話した。展示は10月20日まで。(ホーチミン=鈴木暁子)

ASAHI.COM

 

 

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